【II.-4.】 糖尿病I型=インスリン依存型(1)――原因と特徴
第二章本節以降は、インスリン(インシュリン)分泌不全によって糖尿病へと至る経路について幾つかのタイプを、その特徴とともに整理します。まず、【糖尿病I型】から抑えましょう。【インスリン依存型】=【IDDM】とも呼ばれます。
インスリン依存型の糖尿病のそもそもの原因は、同ホルモン分泌を司る【ランゲルハンス島】内【β細胞】が破壊されてしまっていることに帰せられるといわれています。これにより――前節で注記したとおり――血糖濃度を抑える働きを持つ唯一のホルモン、すなわちインスリンが体内で生成されえなくなるのです。血液中は、取り込まれないブドウ糖で溢れ返ることになります。それゆえ、【I型】の患者さんは、日々の【インスリン注射】を怠ると命に係わる事態になるのです。
また、イメージとして注射キットを携帯する若い人が思い浮かびますが、幼少期の発症が非常に多いのが特徴です。ただし、中高年期での発症も確認されていますのでこの点注意が必要です。
なお、【β細胞】の破壊が、インスリン分泌異常、すなわち糖尿病に至る経路の一つですが、このβ細胞破壊をとってみても、その契機には幾つかのタイプが確認されています。次にみてみましょう。
