【III.-13.】 その他の糖尿病性合併症(2)――本章の結びにかえて
糖尿病自体の症状に比して、糖尿病が誘発する合併症が格段に恐ろしいということが、本章をとおして示されました。前節までは、糖尿病の【三大合併症】に加えて【動脈硬化】といった代表的な合併症についてみてきました。
もちろん合併症には他にも異なるタイプのものがまだあります。簡略に補足しておきますと、血糖値管理が適切に行われないと、様々な【感染症】が待ち受けることになります。【結核】・【肺炎】。【腎盂腎炎】・【皮膚膿瘍】・【壊疽】といったものです。また、とくに年齢を重ねるにつれ、癌を誘発する確率も高くなります。【胃】・【大腸】・【肺】・【子宮】・【乳】といった部位での癌が多く報告されています。
当り前のことを繰り返し申し上げていますが、早期発見と適切な対処に尽きるところです。健診が何よりの予防の手段です。加えて、【生活習慣型】の糖尿病を予防するうえでは、専門家に助言を仰ぐとともに、自らが日々の生活を客観的に分析し、改善することが求められといえましょう。
次章では、糖尿病の診断方法と治療法について解説をします。
