【IV.-7.】糖尿病の治療方法(4)――その他の薬物治療
【インスリン】(インシュリン)は、いわば糖尿病の特効薬と位置づけられるものです。ただし、患者さん全体の9割を占める【2型】=【インスリン非依存型】の糖尿病においては、多くのケースにおいて膵臓内のインスリン分泌が一定度保たれているのです。もちろん、インスリン注射を行っている2型の患者さんもいらっしゃいますが、多くのケースでは、インスリンそのものの投与ではなく、分泌を促進させたり、効果を改善される、謂わば「周辺的」なお薬が用いられます。腸での糖吸収を抑制する薬もこれに属します。
このような薬剤は、総じて【経口血糖降下剤】と呼ばれます。インスリン分泌を促すものには、【スルホニル尿素剤】=【SU剤】(薬剤主成分 / 【アマリール】・【オイグルコン】・【ダオニール】・【グリミクロン】・【ラスチノン】・【ジメリン】・【デアメリンS】)があります。さらに速効性に重点を置いたものとして、【速効型インスリン分泌促進剤】(【ファスティック】・【スターシス】・【グルファスト】)もあります。一方、【インスリン抵抗性】に陥った体質に対しては、【インスリン抵抗改善剤】(【アクトス】)が有効に作用します。
消化管レヴェルでブドウ糖の消化吸収を抑える方向に作用するのが、【α-グルコシダーゼ阻害剤】(【グルコバイ】・【ベイスン】)、細胞レヴェルでブドウ糖の消費を促進したり、肝臓でのブドウ糖生成を抑える方向へ働くのが、【ビグアナイド剤】=【BG剤】(【グリコラン】・【メルビン】・【ジベトスB】)です。
このような薬剤療法と食事・運動療法を組み合わせることによって、個々人の体質などに応じた糖尿病の治療法が講じられるのです。
