【IV.-9.】糖尿病の治療方法(6)――食事療法…カロリー計算
様々な成人病の改善に向けて【食事療法】を行う様子は、ご家庭や職場でもしばしば目にするところです。糖尿病においても然り、食事療法は治療の大きなウェイトを占めています。
とりわけ糖尿病では、食事療法においても血糖値の上昇を抑えることがポイントになってきます。まずは、過度のカロリー摂取を抑えることが第一の道となってきましょう。ただし、ベストな摂取量は年齢・性別・体質・体格・運動量などによって、個人差の振幅が考えられるところです。ここでは、成人が一日に摂るとよいエネルギー量として、その目安示しておきましょう。
成人が1日の理想摂取カロリー量は…
【標準体重(kg)×運動量(/kg)】
で求められます。
ここで、【標準体重(kg)】は…
【身長(m)の二乗×22】
で弾き出されます。
170cmの方の【標準体重】は…
【1.7×1.7×22=63.58】
です。
さらに【運動量(/kg)】は、労働の程度に応じて一般的に…
【軽:25~30kcal】
【中:30~35kcal】
【重:35kcal以上】
とされています。
ゆえに、170cm身長の方が中程度の労働に就いている場合、摂取カロリーの理想値は…
【1.7×1.7×22×[30~35]=[1907.4~2225.3kcal]】
となるわけです。
糖尿病の食事療法として、まず講じられなければらないのが、このカロリー計算です。算出されたカロリーを元に日々の献立を練ることになります。その一方で、各種栄養素を偏ることなく、万遍無く摂取する事も求められます。エネルギー量が低くとも、血糖や脂肪上昇につながる食べ物も沢山あるからです。次節に移りましょう。
