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【IV.-11.】糖尿病の治療方法(8)――運動療法…メカニズム

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【薬物療法】・【食事療法】に続き、糖尿病治療で大きなウェイトを占めるのが【運動療法】です。運動療法が糖尿病の有無にかかわらず、日々の生活習慣の改善の有効な手段であるということは、食事療法に同じです。運動療法は、体に過度の負担をかけるものであってはなりません。重症患者さんには運動が却ってマイナスに作用することがあります。求められるのは、軽度の運動を継続して行うことです。【有酸素運動】とも呼ばれますが、【ウォーキング】が最良の方法の一つであるといえましょう。もちろん【散歩】や【家事】など、体を動かせるだけでも十分です。日常的に続けることが重要です。

さて、ヒトは運動をすることによって、気分が爽快になったり、新陳代謝が向上したりと、いろいろな効果が期待できるのですが、とりわけ糖尿病治療との関係において運動療法はどのような意義をもちうるものなのでしょうか。

キーになるのは【ブドウ糖】の消費です。運動する、すなわち筋肉を動かす際に必要となるエネルギーは、血中のブドウ糖が燃焼することによって得られるのです。つまり、運動は血糖濃度を下げる方向へ作用するのです。糖尿病治療において運動療法が積極的に取り入れられる所以です。

このブドウ糖消費のプロセスをさらに詳しくみておきましょう。ブドウ糖が消費されるには筋肉細胞に取り込まれなければなりません。ここで大きな働きをするのが【インスリン(インシュリン)】なのです。細胞内にある【インスリン受容体】と【インスリン】が結合することで、【GLUT4】と呼ばれる蛋白質が登場して血糖を取り込むという仕組みになっているのです。

そして――ここで重要なのが――【GLUT4】は、インスリンを介さずとも、運動する際の筋肉収縮が契機となって、表舞台に登場しやすくなるということが分かってきました。それゆえ、インスリンの働きが弱い糖尿病患者さんにとっては、運動療法が非常によい効果を生み出すのです。

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IV. 糖尿病――診断から治療まで

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