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【V.-2.】 糖尿病を巡る医療費 其の一

これまでお伝えしてきたことをふまえると、糖尿病そのものや合併症の種類と程度に応じて、個々のケースにおいて医療費にもかなりのバラつきが見られるということは想像に難くありません。とりわけ、近年のデータを集計し、有意義な統計を用意するには今しばらく時間を要するといえましょう。

ここでは、【医療経済研究機構】が手掛けた「政府管掌健康保険における医療費等に関する調査研究報告書」を元に、糖尿病を巡る医療費について、概略を示すに留めましょう。ここで興味深いのは、糖尿病患者さん一人当りの年間医療費が、「合併症の有無」とともに弾き出されていることです。統計の対象年次は、1998年(H.10)から2003年(H.15)にかけての時期なっています。

それでは早速、合併症も伴わない患者さん一人当りの年間医療費の推移をみておきましょう。年次毎に(合併症無 / 有)として表記します。
【1998年:14?,000円 / 156,000円】
【1999年:152,000円 / 236,000円】
【2000年:163,000円 / 219,000円】
【2001年:192,000円 / 248,000円】
【2002年:211,000円 / 278,000円】
【2003年:247,000円 / 357,000円】
合併症を誘発することで医療費が高くなることが明らかです。また、合併症の有無にかかわらず、医療費が増加傾向にあることが分かります。厳密には、健康保険が効いてきますので、例えば2003年における合併症の無い患者さんの年間医療費は、3割負担でおよそ74,000円、月々6,000円強となります。

インターネットで公開されている厚生労働省「第21回社会保障審議会保険部会配布資料」(2005年)より一節を引用すると、「糖尿病合併症患者と合併症のない患者は、5年前の医療費はほぼ同額であったが、年々格差が拡大し、現在の医療費では約10万円の差が生じていた」のです。由々しき事態です。

         

V. 糖尿病が生み出すリスク 経済的費用

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